お見送りに正解は無い・大事なのは心を込めて故人をお送りする事
葬儀に使われる音楽というのは、基本的には、「声が入っていない」「しめやかで」「読経の邪魔にならないもの」です。
これはどこの葬儀会社もかわりませんし、中にはまったくの無音というところもあります。
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音楽も遺族や本人の希望が叶えられます

お送りする音楽
私が勤めていた葬儀会社では、学齢期のお子様( 義務教育以下 )の場合は、有名なアニメソングのカバーでお送りしていました。
さて、この音楽ですが、これも遺族や本人の希望によって変えることができます。
実際に私が経験した葬儀では、故人が浪曲をやってらしたということで、故人が歌っていた浪曲でお見送りしたケースがあります。
浪曲ですから当然声も入っており、かなり明るいトーンの曲でしたが、非常に「故人らしい」お葬式だったと、参列者の方々が語っておられました。
音楽葬にも似た「おもいやり」のある葬儀に
テープ、あるいはCDは遺族側の持ち出しになります。
しかしこのように、故人の声や、故人が愛した曲で見送ることができるのは、音楽葬にも似た「おもいやり」を感じます。
「 葬儀のお花 故人の愛したバラの花でお見送り 」で触れたバラにしろ、笑っているお顔の遺影にしろ、声の入った音楽にしろ、葬儀に「正解」はありません。
大事なのは「心を込めて故人をお送りすること」であり、「常識的でセオリーどおりの葬儀をすること」ではないからです。
あまりにも常識から逸脱したものであれば、葬儀会社の人間が忠告してくれますから、遺族は、まずは自分たちや故人の希望を伝えましょう。
出来るかぎり、それに添おうとしてくれるはずですし、またその努力を放棄するような葬儀会社なら、信頼には値しません。
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